中小企業振興・中小企業金融
開発途上国におけるビジネス環境の分析、中小企業セクターや地場産業のポテンシャルや制約要因の分析、中小企業・地場産業振興政策・戦略の立案・実施・評価を行っています。
ネパール国海外就労者キャリア開発・起業家支援プロジェクト
(2023年5月~2028年4月)
ネパールでは、国内の主要産業が農業と観光に限られ、十分な給与水準を伴う就労機会が少ないことから、海外就労が急増しています。そのうち海外で経験を積み人脈や資金を得た上でネパールに帰国する人材が一定数いるものの、国内の産業振興や雇用創出に寄与していないことが課題となっています。本事業では、日本への渡航者、日本での就学・就労者、そして日本からの帰国者に対して、キャリア開発・起業に資する情報や、起業家精神育成のための研修等を提供することで、還流人材をネパールの産業振興に資する人材へと育成することを目指しています。
フィリピン国バンサモロ自治政府能力向上プロジェクト
(中小零細企業振興、起業家育成)
(2023年3月~2026年1月)
ミンダナオ島西部における40年以上続いた紛争を経て、2019年にバンサモロ暫定自治政府が発足しました。本案件では、新たに発足した暫定自治政府の貿易投資観光省による、中小零細企業支援のための行政サービスの強化を行っています。バンサモロの中小企業のレベルに合った研修や小口グラントプログラムを開発し、実施のための体制を整え、貿易投資観光省が域内の中小零細企業支援を継続的に提供できるよう支援しています。
中央アジア(キルギス・タジキスタン)中小企業金融に係る情報収集・確認調査
(2021年8月~2022年3月)
キルギス及びタジキスタンは、いずれも1991 年のソ連からの独立以降、民主化・市場経済化等の改革を進め、2000 年以降は年平均6-7%の経済成長を遂げてきました。しかしながら、石油や天然ガス等といった天然資源を有さない両国では鉱業(キルギス)やアルミ精錬・綿花(タジキスタン)以外の主要産業が十分育たず、また、若年層を中心に国内での就業が困難なことから、ロシア等の海外に出稼ぎに行く者が多いです。そこで、両国の農業バリューチェーンの現状並びに、中小企業向け金融セクターの現状・課題にかかる基礎情報を収集・分析するとともに、政府・関係機関の実施能力を考慮しつつ、両国中小企業の資金調達機会拡大に資する我が国の支援策を検討、提言するために本調査が実施されることとなり、IMG に委託されました。
エチオピアの女性起業家支援に係る調査
(2015年10月~2016年3月)
世界銀行は2012年に、マイクロファイナンスにより女性起業家の金融アクセスを改善しつつ、起業・経営に必要な研修機会を提供することを目的としたWomen Entrepreneurship Development Project (WEDP)を開始しました。世銀よりJICAにWEDPへの有償資金協力による協調融資が提案され、その検討のための調査がIMGに委託されました。
コートジボワールにおける技術革新・普及に重点を置いた産業政策策定支援プロジェクト
(2015年3月~2017年11月)
コートジボワールにおいて、有望産業セクターの一つでもあるアグロ・インダストリーに関連が深い農産品加工機材製造関連技術と機械部品製造関連技術に関する中小製造業の技術革新・普及に関する政策を提言し、パイロットプロジェクトを実施しました。